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参考にしている逸話などをまとめています。
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車丹波勇猛比なし甞て武者修行と称し我か伊達氏の「城下」に来る浜田伊豆、伊藤肥前等云く彼輩を遇する豈に他家と同ふすへけんやと直に往て丹波を訪ふ伊豆云く『鬚(ひげ)』、『届(とどく)』、『毛長(けなが)』、三毛長の称我等、其の勇名を聞く久し然るに君か面、一鬚を見さるは何そや丹波云く胸より以下、毛あり故に爾云ふならんと伊豆直に脇指を抜き『さあ拝見せん』と詰め寄る丹波即ち衣を披き之を示して臍下に及ぶ果して其言の如し伊豆云く君か『毛長』は之を見るを得たり他の『毛長』を見さるを憾むと一礼して還る伊豆等門を出て大笑して云く丹波とうとう示すへからさるの所を示せりと
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大坂夏陣、中津川新四郎、獨り甲冑を着けす素肌にかたひらの儘にて戦に臨む人皆な之を危まさるなし新四郎笑て曰く大坂の弱虫とも何か有らん此にて足れりと縦横奮闘、向かう所披靡せさるなし敵弾腿を貫く屈せす即ち塩を創口に詰め纏ふに手拭を以てし復た出てゝ戦ふ翌、箸を銃創にとほして塩を換ゆ曰く此の如くならされは夏日腐爛の憂ありと遂に醫薬を加へす一軍傳て壮とせさるなし
人取橋の戦、伊藤肥前、麾下を会し諭して曰く敵来、我寡、勝利覚束なし我に一策あり駄馬に騎して敵陣に乗り人らは勝、期し難きに非らす然るに危道なり之を爲す何如んと衆皆な曰く善し各々好敵手を獲て引組み差違へ以て主公の志を成さんと是に於て肥前か従士三十騎、皆な牝馬に騎して出つ戦合するに及ひ敵、我軍を追て進む肥前牝馬に乗して横さまに之を衝く敵馬奔騰、止めんとして止むる能はす肥前の兵、縦横撃て之を破る
窪田の戦、伊藤肥前奮闘、敵に死す肥前の子七郎重綱、深く父の死を憤り敵を斬て仇を復せんとす翌、『五輪の塔の指小旗』を指し馬を乗り出して敵に近つく敵、其の指物を望見し退縮、敢て出す曰く昨日の『五輪の塔』復た出つと七郎是に於て大音声を揚げて敵を罵り嘲る遂に出てす七郎しつしつと馬を乗り廻して陣屋に還る蓋し敵、七郎か荘志に感し敢て出てさる者と謂ふ
人取橋の戦 公、伊藤肥前重信、富塚近江宗綱、桑折摂津政長を遣し高倉近江と與(←?)に高倉城を守らしむ己にして敵来る雲の如し城西を掠めて過く 公か本陣を衝かんとするなり重信、大に驚き宗綱に謂て曰く敵今ま本陣を衝かんとす本陣兵寡し撃て之を破らすんは大事に及はんと政長近江不可として曰く敵衆我れ寡、寡を以て衆を撃つ譬へは一撮土を以て大川を塞くか如し就れた焉を能せんと重信曰く兵法に謂はすや拙くして速かなるを聞く未た巧みの久しきを見すと速に之を撃つに若かすと政長等曰く我れ寡兵を以て出てゝ戦ふ敵若し之を絶つ魚の水を失ふか如し益々不可なり出てさるに如かすと重信憤然として曰く兵法に謂はすや三軍は気を奪うへし大将は心を奪うへし風の如くに馳せ電の如くに撃ち神出鬼没、敵をして端睨するに遑あらさらしむ必すや敵を拘牽して本陣に近つかさらしむるに足る手を束ねて亡を待つに勝れりと衆、重信か議を賛す即ち出てゝ横さまに敵を衝く勢、霹靂の山獄を搏つか如し敵破れて退く岩城常陸大軍を擁し馳せて之を援ふ重信即ち退て城を保つ既にして常陸、計あるを疑ひ終に軍を退く
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