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慶長三年 公伏見に在り一夜故あり鑓よ馬よと騒くとあり家臣 公か邸に集まる者波の如し時に茂庭石見 公か譴に触れ出てす警を聞き直に走せて 公か邸に赴き『御次』に控へ壁を隔てゝせき拂す竹田法印、今井宗薫亦た来り侍す 公宗薫等に謂て曰く我家、々臣多しと雖も事に臨んて難を解く韘を掛けて癢を掻くか如し獨り石見に至りては『韘なしに掻くか如し今夜も騒動に就て駆けつきたる様なり』と後、十數日にして宗薫等周旋、石見赦に逢ふ
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某の戦、夜 公自ら出てゝ諸営を巡察す偶々茂庭石見、盡間の戦闘に疲れ白綾の『具足下』を纏ひて火の、そはに横臥し鼾聲雷の如し 公視て問はす「矢立」取り出し莞爾として古歌二首を『具足下』の腰の、あたりに書きつけて去る歌に

いかなる事かおもひけん
 ふるき事かきつけ侍ぬ
  わか恋はみ山かくれの
   くさなれやしけさ
  まされとしる人のなき
    いとせめて
      恋しき時は
       むはたまの
  よるのころもを
     かへしてそぬる

『具足下』猶ほ後藤氏に蔵す 公か筆勢雄抜、飛動の勢あり蓋と陣間、劔鉾の気、然らしむるなり


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