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本紙第四頁に掲げたる寫眞版は我が三百年の太平を開きたる黄門政宗公の御親筆を模寫せるものにて是が本書は遠田郡不動堂の舊館主後藤氏の鼻祖孫兵衛氏が或時の戦ひに疲労の餘り陣中に仮睡し居りし折しも政宗公には其の座に入り来り此のさまを見て有合ふ筆取り孫兵衛氏の着し居たる白練絹の鎧下着の膝の邊りへさらさらと古歌を戯書されたるものなり其の鎧下着は長四尺三寸五分、袖丈一尺、袖口五寸、襟幅五寸にして所々に斑点を生じ少しく煤色を帯びたるも今尚ほ同家に傳はり居れりと尚ほ同寫眞版は本紙第三頁に組入るべきを印刷所の不注意より前後したるは読者諸君に対し深く謝する所なり。

(4ページに写真あり。)

いかなる事かおもひけん
 ふるき事かきつけ侍ぬ

   わか恋はみ山かくれの
   くさなれやしけさ
   まされとしる人のなき

    いとせめて
      恋しき時は
       むはたまの
    よるのころもを
      かへしてそぬる


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